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サブカテゴリ[SC02 近現代の日本の社員教育文化
(サブカテ記事№05)

※この記事は、2023年02月-05月にUPされた記事群を大幅に加筆、修正、章立てをし直してUPされています。

これまで見てきたように、日本の社員教育は、戦後の社会構造の中で必然的に形成され、体系化されてきました。年次別・階層別に整備された教育体系は、その象徴とも言える存在です。

では、その体系は現在も有効に機能しているのでしょうか。ここで一度、立ち止まって考えてみる必要があります。

結論から言えば、現代の社員教育には・・・

「小粒化」と「形骸化」

・・・という二つの傾向が見られます。


■ChatGPT/虫眼鏡/子供/観察/実験室25%


まず「小粒化」です。

かつての社員教育は、ある程度まとまった時間と負荷を伴うものでした。

現場を離れ、自らを見つめ直し、組織の中での役割を再認識する・・・そうした“濃い時間”が、確かに存在していました。

しかし、現在はどうでしょうか。

短時間化、効率化、オンライン化。これらは時代の要請として、当然の流れではありますが、その一方で、学びの密度は確実に薄くなっていると言わざるを得ません。

教育の単位は細分化され、結果として「深く考える時間」が失われている昨今です。


■ChatGPT/形骸化象徴/工場/作業員/あくび/ベルトコンベヤ 25%


次に「形骸化」です。

本来、社員教育とは、企業の理念や価値観を体現し、人材の成長を促すための営みです。

しかし、その目的が、顧客や社会、就労予備軍たる学生たちに媚びるように美化され、然るに横文字も多用され、だから極めて曖昧になり、結果として社員教育も“形式だけのもの”へと変質してきています。

■ 前年踏襲で続く研修
■ 会社として、実施することにばかり意味を見出そうとする制度運用
■ 社員として、受講すること自体が目的化した教育

こうした状態に陥ってくると、教育は「意味ある投資」ではなく、「実施するための作業」へと変わってしまいます。

では、なぜこのような状況が生まれているのでしょうか。



■ビジネス/経済/象徴⑦


その背景には、複数の要因が絡み合っています。

■ 組織を取り巻く環境の変化。
■ 価値観の多様化。
■ 効率性への強い要請。
■ 教育の担い手そのものの変質。

なかでも、教育の“担い手”そのものの変質が大きな要因となっています。

しかし、小粒化や形骸化を単純に否定するわけではありません。ビジョンを失った現代人にとって必然かも知れませんから。

今、問うべきは、「何が失われ、何が残っているのか」という点です。

効率化によって得られたもの。その代償として手放したもの。

この整理を抜きにして、次の一手は見えてきません。


次回からは、こうした一連の変化を加速させている要因について、現代の社員教育を更に掘り下げていきます。

なかでも先ず着目したいのは、教育を企画し、担い、方向づける側そのものの変質です。

経営幹部や管理職、そして教育担当者たちの意識と役割が、どのように変わってきたのかを見ていきたいと思います。


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