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サブカテゴリ[SC02 近現代の日本の社員教育文化]
(サブカテ記事№05)
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※この記事は、2023年02月-05月にUPされた記事群を大幅に加筆、修正、章立てをし直してUPされています。


これまで見てきたように、日本の社員教育は、戦後の社会構造の中で必然的に形成され、体系化されてきました。年次別・階層別に整備された教育体系は、その象徴とも言える存在です。
では、その体系は現在も有効に機能しているのでしょうか。ここで一度、立ち止まって考えてみる必要があります。
結論から言えば、現代の社員教育には・・・
「小粒化」と「形骸化」
・・・という二つの傾向が見られます。
・・・という二つの傾向が見られます。

まず「小粒化」です。
かつての社員教育は、ある程度まとまった時間と負荷を伴うものでした。
現場を離れ、自らを見つめ直し、組織の中での役割を再認識する・・・そうした“濃い時間”が、確かに存在していました。
しかし、現在はどうでしょうか。
短時間化、効率化、オンライン化。これらは時代の要請として、当然の流れではありますが、その一方で、学びの密度は確実に薄くなっていると言わざるを得ません。
教育の単位は細分化され、結果として「深く考える時間」が失われている昨今です。

次に「形骸化」です。
本来、社員教育とは、企業の理念や価値観を体現し、人材の成長を促すための営みです。
しかし、その目的が、顧客や社会、就労予備軍たる学生たちに媚びるように美化され、然るに横文字も多用され、だから極めて曖昧になり、結果として社員教育も“形式だけのもの”へと変質してきています。
■ 前年踏襲で続く研修
■ 会社として、実施することにばかり意味を見出そうとする制度運用
■ 会社として、実施することにばかり意味を見出そうとする制度運用
■ 社員として、受講すること自体が目的化した教育
こうした状態に陥ってくると、教育は「意味ある投資」ではなく、「実施するための作業」へと変わってしまいます。
その背景には、複数の要因が絡み合っています。
■ 組織を取り巻く環境の変化。
■ 価値観の多様化。
■ 効率性への強い要請。
■ 教育の担い手そのものの変質。
なかでも、教育の“担い手”そのものの変質が大きな要因となっています。
しかし、小粒化や形骸化を単純に否定するわけではありません。ビジョンを失った現代人にとって必然かも知れませんから。
今、問うべきは、「何が失われ、何が残っているのか」という点です。
効率化によって得られたもの。その代償として手放したもの。
この整理を抜きにして、次の一手は見えてきません。
次回からは、こうした一連の変化を加速させている要因について、現代の社員教育を更に掘り下げていきます。
なかでも先ず着目したいのは、教育を企画し、担い、方向づける側そのものの変質です。
経営幹部や管理職、そして教育担当者たちの意識と役割が、どのように変わってきたのかを見ていきたいと思います。
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この記事を最後までお読み頂きありがとうございました。
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