カテゴリ:🔴エゴグラム
本質優位型(第9類)
P優位型
干渉タイプ
P優位型(自我名称付)


このタイプは、特に集団や組織内での行動において重要な役割を果たす傾向があります。このパターンでは、CP(父親的自我)の理想を追い求める傾向、ルールや規範を遵守しようとする傾向と、NP(母親的自我)の養育的、保護的、愛情表現に富んだ言動が極めて高いレベルで主導権を握っていることが特徴です。


「親的な人」とも形容されるこのタイプは、勤勉で優しく、義務感や責任感が非常に強いです。他人の世話をいとわない姿勢は、往々頼りになる存在として周囲からの信頼を集めます。


P優位型の人は、面倒見がよく、教育的であり、他人を指導する立場になることが多いです。学校や職場での厳しい教師や上司としての役割を担い、単なる指示に留まらず「師事的」な一面を見せるのが一般的です。こうした特性から、教育の現場や指導的立場において、その存在が大きく期待されたりします。


但しTA(交流分析)の理論においては、CPとNPエネルギーが高い一方で、A(大人の自我)やAC(従順な子供の自我)のエネルギーが低すぎると、問題行動を起こしやすい傾向が現れてくるとされています。例えばCP・NPがコード4-5エリアでありながら、AやACがコード3エリア下方或いは2エリア以下の場合などです。


理想的な上司と部下/男女/外国人 (2)



この場合、TAでいうところの「さあ、とっちめてやるぞ」ゲームや「決裂」ゲームといった、対立構造を伴うコミュニケーションをとりやすくなる可能性があります。Aの低さによって客観性を持った判断ができず、そのうえAで制御できないCPが暴走し、その暴走を以て保護的に振舞おう(NP高値)とするためです。


また、高いNPから「あなたをなんとかしたいだけなのよ」ゲームと親和性が高くなり、相手に対して過度に干渉的になりがちで、それを共に高値であるCPが補完してしまい、そうすることが理想的であると考えてしまって、結果益々強くその方向へと駆られていくからです。


AやACの要素を平均以上に持っている場合は、公職を引き受けるなどする責任感や人望を兼ね備えたタイプとされています。この場合、適切なリーダーシップを発揮しながら、チームメンバーに対して配慮の伴った、公平で理性的な判断で接していくことが期待できます。


しかしながら、そうは言ってもP優位型にはいくつかのリスクが伴います。第一に、高い責任感と勤勉な性質から、過労になりやすい傾向があります。自身の健康管理をしっかり行い、適切な休息を取ることが重要です。また、周囲からの期待に応えようとするあまり、自分自身の意見や感情を抑え込みがち(比較低位のFC)で、結果としてストレスによる葛藤を溜め込むことがあります。但し、FC(自由な子供の自我)よりもACの方が比較低位であれば過度のストレス葛藤を溜め込む恐れはありません。



過労/女性/日本人/頭痛/眼精疲労/体調不良



更に他人の問題に深く関与するあまり過干渉となり、本人はよかれと思って立ち居振舞っているにも拘わらず、相手にしてみればそれが支配的に映ることもあります。このようなケースでは、他人の自己決定を尊重し、必要以上に介入しない姿勢が求められるでしょう。


P優位型の人は、その優しさと面倒見のよさ故に、相手に依存されることも多く、境界線をしっかり引くスキルを身につけることも大切です。


 

参考:金子書房「新版 エゴグラム・パターン/TEG(東大式エゴグラム)第2版」


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定型文(記事02本文複写)
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エゴグラムは交流分析のツールです。

そのエゴグラムのタイプ名称は大変キャッチーです。これはエゴグラムの考案者である ジョン・M・デュセイ の師 エリック・バーンが、交流分析を世間に広く認知せしめ市民権を得る狙いで、その著書「人生ゲーム」のなかで敢えてキャッチーにタイプ名称を紹介したことに端を発します。

以来そのキャッチーな名称が独り歩きして、ともすると分析結果として、その名称で自分の思考特性、言動特性を規定されてしまうと、また繰り返しその名称で他者から揶揄的にパターン化されると、そのタイプ名称に自らをはめ込んで、自らのよりよい変化を規制してしまうということがありました。

キャッチーな名称は、キャッチーであるが故におもしろ笑しく多用されるものです。多用されればされるほど、された方は変化に対する規制マジックが働いた状態となり、エゴグラムの改善が進まなくなるのです。

実際に日本の学会でも、型名(M型とかN型とか)はさておき、タイプ名("がんこ親父タイプ"とか"いじけタイプ"とか)は、日本のエゴグラムの概念体系から抹消しようとの動きがあったようです。そして遂に2019年の東大式エゴグラム検査の改定では、そのタイプ名称が削除されています。

タイプ名称はキャッチーでわかりやすいので、エゴグラムの知識を得、それを活用できるようになるためにはとても有効です。この観点で、私共の研修ではそれ(以前のタイプ名称)を継承し、それによって基本的な理解促進を図っております。

一方で上述のような危険、学会の方向性、そして実際のエゴグラム図書からの削除という事実もあります旨ご賢察、ご注意くださいますようお願いいたします。いたずらにタイプ名称を口にして、他者をラベリングすることはお控えください。


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