カテゴリ:🔴エゴグラム
低位型(第2類)
FC低位型
忍の一字タイプ
FC低位型(自我名称付)


[ V型共通の前提 ]

NP(母親的自我)、A(大人の自我)、FC(自由な子供の自我)のいずれかの自我値が著しく低い場合 "V型" とされ、高いCP(父親的自我)やAC(従順な子供の自我)値を伴うことから、次のような特徴が見られます。

V型には3タイプがありますが、いずれの場合もCPの高エネルギーによる高い理想追求と結果としての現状とのギャップ、加えて低いNPエネルギーによるそのギャップの受容困難さ、或いは低いFCエネルギーと高いACエネルギーによる言いたいことが言えない状況から、批判や不満が生じます。しかし、これらの不満は解消されない傾向にあるため、イライラやストレスによる葛藤が蓄積し続けます。

このV型は、心療内科を受診する患者において、初診時のエゴグラムパターンとして比較的多く見られるとのことです。ただしNP値が低くても、Aのエネルギーが高い場合は、NPの落ち込み(グラフ上の凹み)によって溜まりがちなフラストレーションを、問題解決や課題実現のエネルギーへと転換することが可能です。こうした場合、頼もしい存在となり、改革者や殉教者のようなイメージを持たれることもあります。 


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【 本論 】

FC(自由な子供の自我)低位型は、AC(従順な子供の自我)やCP(父親的自我)、NP(母親的自我)、A(大人の自我)のエネルギーが相対的、場合によっては一部絶対的に高くなります。これにより、他者の顔色や評価を気にする傾向が強く、自分の意見を表明しにくい状態となります。「言いたいことが言えない」状態です。このことから誤解されたり、ストレス葛藤を溜め込んでしまうことが少なくなく、ひと言でいえば自己表現が困難なタイプと言えます。

FCは感性、発想やひらめき、創造性の源泉になるエネルギーです。FC低位型とは即ちこのエネルギーが低いわけですから、ユニークな発想力に乏しいという課題も付きまといます。またある一定期間以上FCエネルギーが低い状態が続くと、自分のしたいことややりたいことへの関心が薄くなり、クリエイティブさのみならず、溌剌とした行動力も奪われていきます。

このタイプは、消化器系や免疫系の疾患に親和性があると言われています。FCのエネルギーが極端に低いと、五感が鈍感になりやすく、感受性が鈍ります。結果として、自分がストレスをため込んでいることに気づきにくく、鬱的な症状になるリスクが高まるというわけです。


ストレス/ノイローゼ/悩み/女性/日本人/鬱/メンタルヘルス (2)


エゴグラム考案者のデュセイは、亜型として「ボディーガード」の事例を挙げています。クライアントや主人への強い責任感や忠誠心(高CP)、思いやり(高AC&高NP)の一方、自分自身は一切楽しまず(低FC)、むしろ犠牲にして、命を懸けて使命を全うしようとする(高CP&高A)のがスペシャリストとしてのボディガード。FCエネルギーの高い人々は「楽しくなくちゃ仕事じゃない」と言いますが、FC低位型の人々は「やらなければいけないことをやるのが仕事」と理解しており、高いACとCPによって奉仕精神はすこぶる高いものの、仕事の中に楽しみを見出しようがないのです。

組織的な業務におけるリスクは次のようなものが挙げられます。

🔳創造性と意欲の欠如・・・組織の中で、FC低位型の人は型にはまった発想や言動に終始しがちです。

🔳心理的健康・・・「I'm not OK, You are OK.」の精神が、自己犠牲的な行動を取らせがちです。そして前述のように感受性が鈍るため、自分自身の精神的な健康状態を把握しにくくなり、ストレスによる葛藤を抱え込みやすくなり、結果として心理的問題、特に鬱的な症状を引き起こしやすくなります。またその延長線上で大病を患う可能性も高くなります。


薬/錠剤/メンタルヘルス/鬱/オーバードース/薬物依存/ストレス/睡眠薬


FCが比較最低値且つ絶対的にも低値であるため、FCが機能不全となっていることが考えられます。ACの高さとワンセットになって、他者とのトラブルはそうそうありませんが、FC起因の切れ込みの深いV字が一定以上続くと、心身に大きなマイナスが蓄積されていきます。すると、ある日突然仕事に大きな穴を空けることになりかねません。自他の日ごろからのケアが欠かせません。

健康に生きるためにも、また自己実現のためにもFC値の上昇を前提とした各種トレーニングが必要でしょう。


参考:金子書房「新版 エゴグラム・パターン/TEG(東大式エゴグラム)第2版」


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定型文(記事02本文複写)
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エゴグラムは交流分析のツールです。

そのエゴグラムのタイプ名称は大変キャッチーです。これはエゴグラムの考案者である ジョン・M・デュセイ の師 エリック・バーンが、交流分析を世間に広く認知せしめ市民権を得る狙いで、その著書「人生ゲーム」のなかで敢えてキャッチーにタイプ名称を紹介したことに端を発します。

以来そのキャッチーな名称が独り歩きして、ともすると分析結果として、その名称で自分の思考特性、言動特性を規定されてしまうと、また繰り返しその名称で他者から揶揄的にパターン化されると、そのタイプ名称に自らをはめ込んで、自らのよりよい変化を規制してしまうということがありました。

キャッチーな名称は、キャッチーであるが故におもしろ笑しく多用されるものです。多用されればされるほど、された方は変化に対する規制マジックが働いた状態となり、エゴグラムの改善が進まなくなるのです。

実際に日本の学会でも、型名(M型とかN型とか)はさておき、タイプ名("がんこ親父タイプ"とか"いじけタイプ"とか)は、日本のエゴグラムの概念体系から抹消しようとの動きがあったようです。そして遂に2019年の東大式エゴグラム検査の改定では、そのタイプ名称が削除されています。

タイプ名称はキャッチーでわかりやすいので、エゴグラムの知識を得、それを活用できるようになるためにはとても有効です。この観点で、私共の研修ではそれ(以前のタイプ名称)を継承し、それによって基本的な理解促進を図っております。

一方で上述のような危険、学会の方向性、そして実際のエゴグラム図書からの削除という事実もあります旨ご賢察、ご注意くださいますようお願いいたします。いたずらにタイプ名称を口にして、他者をラベリングすることはお控えください。


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