カテゴリ:🔴エゴグラム
低位型(第2類)
A低位型
現実無視・白日夢タイプ
A低位型(自我名称付)


[ V型共通の前提 ]

NP(母親的自我)、A(大人の自我)、FC(自由な子供の自我)のいずれかの自我値が著しく低い場合 "V型" とされ、高いCP(父親的自我)やAC(従順な子供の自我)値を伴うことから、次のような特徴が見られます。

V型には3タイプがありますが、いずれの場合もCPの高エネルギーによる高い理想追求と結果としての現状とのギャップ、加えて低いNPエネルギーによるそのギャップの受容困難さ、或いは低いFCエネルギーと高いACエネルギーによる言いたいことが言えない状況から、批判や不満が生じます。しかし、これらの不満は解消されない傾向にあるため、イライラやストレスによる葛藤が蓄積し続けます。

このV型は、心療内科を受診する患者において、初診時のエゴグラムパターンとして比較的多く見られるとのことです。ただしNP値が低くても、Aのエネルギーが高い場合は、NPの落ち込み(グラフ上の凹み)によって溜まりがちなフラストレーションを、問題解決や課題実現のエネルギーへと転換することが可能です。こうした場合、頼もしい存在となり、改革者や殉教者のようなイメージを持たれることもあります。 


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【 本論 】

A(大人の自我)低位型の特徴は、Aが「事実に基づいて客観的に見聞き、判断、行動する」いわゆるコンピューターのような自我であるため、このエネルギーが低いと現実的な判断や行動が苦手で、空想や夢の世界に生きているような印象となることです。

現実では実現不可能な、突飛で空想的な理想像を強いCP(父親的自我)エネルギーで追い求める一方で、その実現可能性を客観的に評価することができません。そのため、理想と現実のギャップに苦しむものの、「いつか白馬に跨った王子様が・・・」的な現実離れした期待でのみ、その葛藤を維持し続けていくわけです。そしてその葛藤原因を、Aが低いが故に客観的に捉えることができず、よって論理的な手法での解決策も考えることができず、要は自力でその悶々とした状態から抜け出すことは難しいのです。

例えば、Aの値が低い人は、仕事で困難な課題に直面した場合、現実的な解決策を見出すよりも、理想的な解決策を空想しがちです。現実的な努力や行動よりも、自分の理想に合致するような解決策を期待し、周囲に助けを求める傾向も見られます。


夢のイメージ (2)


以下、A定位型の特徴です。

🔳現実的な判断が苦手・・・A値が低いため、事実や状況を客観的に捉え、冷静に判断することが難しく、そのため感情や思い込みに左右されやすく、現実的な問題解決に苦労する傾向があります。

🔳空想に逃避しがち・・・Aが低い状態なので、現実から目を背け、空想の世界に逃避する傾向があります。理想的な未来や夢を追い求め、現実的な課題から目をそらすことで、精神的な安定を保とうとします。

🔳自己実現が難しい・・・ Aが低いため、現実的な努力や行動を継続することが難しく、自己実現を阻害する可能性があります。目標達成のためには、現実的な計画を立て、地道な努力を積み重ねることが重要ですが、A定位型の人は、その過程を乗り越えることが難しい場合があります。

🔳周囲との摩擦を生みやすい・・・Aの低さからくる現実逃避や理想主義は、周囲の人々との摩擦を生み出す可能性があります。現実的な行動を期待される場面で、理想的な行動を主張したり、非現実的な要求をしたりすることで、周囲を困惑させることがあります。


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更に上記の内訳となりますが追記しておきます。Aだけが極端に低い場合は、Aが除外された状態であり、その人特有のP(親の自我)とC(子供の自我)がそのまま表出され、Aが機能していないだけに偏見や批判、思い込みと空想が交錯して袋小路に陥りやすくなります。

また比較高値のCPが発動した場合、自分の問題解決能力の低さを棚に上げて、うまくいかない原因を相手に照準して攻撃することもあります。

そのようなことから、組織的な業務遂行上、A定位型の人は以下のようなリスクを抱えがちとなります。

🔳非現実的な目標設定や計画・・・ A値が低い人は、現実的な状況を考慮せずに、理想的な目標を設定したり、計画を立てたりすることがあります。よって目標は未達がち、課題は実現し難くなります。

🔳問題解決能力の不足・・・A値が低い人は、問題発生時に冷静に分析し、現実的な解決策を見出すことが苦手です。

🔳周囲とのコミュニケーションギャップ・・・ Aが低い人は、自分の考えや気持ちをうまく伝えられず、周囲とのコミュニケーションが円滑に進まないことがあります。

🔳チームワークの阻害・・・Aが低い人は、現実的な行動や意見交換を避け、自分の理想に固執するため、チームワークを阻害する可能性があります。


参考:金子書房「新版 エゴグラム・パターン/TEG(東大式エゴグラム)第2版」


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定型文(記事02本文複写)
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エゴグラムは交流分析のツールです。

そのエゴグラムのタイプ名称は大変キャッチーです。これはエゴグラムの考案者である ジョン・M・デュセイ の師 エリック・バーンが、交流分析を世間に広く認知せしめ市民権を得る狙いで、その著書「人生ゲーム」のなかで敢えてキャッチーにタイプ名称を紹介したことに端を発します。

以来そのキャッチーな名称が独り歩きして、ともすると分析結果として、その名称で自分の思考特性、言動特性を規定されてしまうと、また繰り返しその名称で他者から揶揄的にパターン化されると、そのタイプ名称に自らをはめ込んで、自らのよりよい変化を規制してしまうということがありました。

キャッチーな名称は、キャッチーであるが故におもしろ笑しく多用されるものです。多用されればされるほど、された方は変化に対する規制マジックが働いた状態となり、エゴグラムの改善が進まなくなるのです。

実際に日本の学会でも、型名(M型とかN型とか)はさておき、タイプ名("がんこ親父タイプ"とか"いじけタイプ"とか)は、日本のエゴグラムの概念体系から抹消しようとの動きがあったようです。そして遂に2019年の東大式エゴグラム検査の改定では、そのタイプ名称が削除されています。

タイプ名称はキャッチーでわかりやすいので、エゴグラムの知識を得、それを活用できるようになるためにはとても有効です。この観点で、私共の研修ではそれ(以前のタイプ名称)を継承し、それによって基本的な理解促進を図っております。

一方で上述のような危険、学会の方向性、そして実際のエゴグラム図書からの削除という事実もあります旨ご賢察、ご注意くださいますようお願いいたします。いたずらにタイプ名称を口にして、他者をラベリングすることはお控えください。


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