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(サブカテ記事№05)
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阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団などの創設者として有名、また近衛内閣では商工大臣も務めた小林一三は次のような言葉を残しています。
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下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
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境遇が恵まれないとか、条件が悪いとか、こんな仕事は嫌だとか、そうした愚痴をこぼす人はたくさんいる。しかし本質的な仕事をする力(問題解決能力)があれば、どんな境遇で、どんな仕事をやっていようが必ず光る。そうすれば自ずと道が開けていくのではないか。小林翁がそう語りかけてくるようであります。
皆さんも、なにかの拍子で業務遂行に躓いて、ひょっとしたらそうした躓きが連鎖して日々鬱々、うっぷんが深層化していって仕事が嫌になり、向いていないかも知れないと悩んだりすることがあるかも知れません。
ですから逃げるように転職を発送するのではなく、是非、天職だと発想し、悩みに埋没するのではなく、その悩みを克服=問題解決することに没頭、そして天職であるからこそ他者の追随を許さない高みへと辿り着こうとの矜持をもち、創意工夫、現状を打開して頂きたく存じます。
そのことで人間が磨かれ、同時に本質的な仕事能力=問題解決能力も鍛えることになるのです。
「合う・合わない」の短絡判断で逃げを打ち、それを繰り返していく先で人間が磨かれると思われるでしょうか。
命を保存するためには、時に逃げることが最適判断である場合も確かにあります。いじめやメンタル問題に関するそれです。しかしそれは緊急避難であり、決して本道ではありません。余力がある人が、それを拡大解釈して自分にあてはめ、甘えてはいけません。
沈みかけた船からネズミが一斉に逃げ、海に飛び込むという話も耳にしますが、つまり倒産しかけの会社から逃げることで、自分や家族の生活保障をおこなうこともあるでしょう。しかしこれは特殊な状況、特殊な判断であり、ウルトラC的な逃げであります。決して平時に適用されるベーシカルなものではありません。勘違いしてはいけません。
また家庭の事情で転職余儀なくされる場合もあるでしょう。或いは更なる大きな縁によって導かれる転職もあるでしょう。それはそれ。受け入れざるを得ない変化であり、時に価値ある大冒険となることもあるでしょう。しかしそれらは逃げではないのです。混同してはいけません。
ですから必ずしも転職が即ち”悪”ではないのです。
けれども確かな判断もせず、自らの不足も見極めず、ただなんとなく飽きたから、おもしろくないから、嫌だから、辛いからといった理由での転職は、できるだけ避けるべきでしょう。
転職ではない。天職だ。是非、そう覚えておいてください。そして迷いが生じたときには、心の支えとしてください。
そしてご自分の人生を自己実現すべく、問題解決能力を鍛え続けていってください。問題の中に身を置かずして、問題解決能力は培えません。
[次の記事へ続く]
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